冬虫夏草とは、昆虫を殺傷し、虫体成分を栄養にして発育、成長するバッカクキン科に属する菌類(虫草菌)の子実体と宿主虫体の総称です。
世界で約350種を数える虫草類の3分の2以上は日本で発見されたものであり、これらを我々は「日本冬虫夏草」と呼ぶ事にしました。
古来より人類は西洋・東洋を問わず、自然界から有用な天然物を取り入れ種々の疾病の治療に利用してきました。
薬用に供せられる天然由来のものには、動物、植物および鉱物性のものがあり、とりわけ植物は天然薬物として主要な位置を占めます。
植物に由来する天然薬物は、わが国の「漢方方剤」や中国の「中薬方剤」、世界で汎用される「民間薬」として利用されるほか、天然薬物中に含まれる有効成分を利用した医薬品の開発が盛んに行われています。
近年、生活環境の多様化とともに生活習慣病としての難治性の疾患が増加しはじめ、疾病構造も大きく変化しました。
特にわが国では未曾有の高齢化社会に突入して高齢者の免疫失調に起因する発がん、自己免疫疾患、ならびに難治性疾患が急増し、医療と社会の両面から、治療対策の見直しが迫られ、これらに天然医薬品を適用しようとする動きが活発になってきました。
古くより伝承されてきた中葯、漢方薬、および民間薬といった東洋医学は、西洋医療が中心の医療現場にあっても重要な位置を占め、先端医療でもカバーできない難治性の疾患への応用、すなわち補完代替医療の分野やターミナルケアにおけるQOLの向上などに適用され、これらの重要性が高まりつつあります。
一方で、東洋医学を用いた治療法には、有効成分や作用機序が明らかではない部分が多くあり、医療現場において患者に適用した場合に予期しない反応や有害事象が現れる可能性が懸念されることから、医療スタッフの中には、現場での東洋医学の適用を躊躇する場合もしばしばあります。
我々の研究論文、学会発表、特許文献データ並びに製品は、日本冬虫夏草(虫草)の二次代謝産物を使用しています。
二次代謝産物とは、生物の体内で酵素や補酵素の作用により物質を合成するときの化学反応である代謝の中で生命現象に直接関与しない物質として生合成された物です。
二次代謝産物は生産者である植物自身にとっての役割は不明な物が多いが、人類にとっては天然由来の医薬品又は、新薬へのリード化合物として重要な役割を果たしております。
この中で日本冬虫夏草の二次代謝産は作るのに約2年のも長い時間がかかります。
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